かなしい

2003年7月7日
今日の「世界遺産」はただかなしく、いきどおろしい内容だったなあ・・・。

今回はアフガニスタンのバーミヤン遺跡だったんだけど、ため息も出ないくらいのありさまで。もう誰が悪いのかとか、考える気にもならないほど破壊と略奪に荒らされてた。
壊すのは一瞬なんだよねえ。いままでどれほどたくさんの思いや手間をかけて残してきたものなのか考えたら、とてもあんなことできない。
仏像を破壊するのに、自分らの神の名を持ち出すなんて、冒涜もいいとこだと思うんだが・・・。誰に対するデモンストレーションだか知らないが、ことを起こすなら全部自分の責任においてやれよと言いたい。何かの言い訳に神の名を使うなと。
全知全能の神がいるなら、あの仏像ですら間接的には神の造形物のひとつと言うべきなんじゃないの?
仏像は、自ら崩れ去ることで人間の愚かさを教えようとした、って番組のエンディングでも言ってたけど、それが事実であってもあまりにかなしい。

祭りの後

2003年5月30日
あああ、やっぱり納得できん!

あんだけあひるちゃんとふぁきあのドラマで盛り上げておいて、あのオチは無いだろう。
なんかもう、悪い男にさんざん弄ばれてメロメロになったところをあっさり捨てられてしまった女性の気持ちになる・・・。
あの熱い日々はなんだったの?!って感じだよ〜。
ふぁきあ、泣いてたじゃないか。己のふがいなさに。傷ついたあひるちゃんのために〜。
あひるちゃんだって、自分じゃ気が付いてないだろうけど、誰よりふぁきあを特別に思ってるはずだよ〜。ああ、それなのに!!

恋愛だけがふたりをつなぐ絆ってわけじゃないが、でもああやってせっかく出会ったふたりなのに。「ほんとーにそれでいいんか、君ら」と小一時間とは言わん、30分は問い詰めたい気分だ。
チュチュが終わっちまったぞ!
みんな死なずにハッピーエンドか?そうか? 俺は納得できーん!!

いろいろ言いたいことはあるが、王子が、あの迷惑千万なあの王子が!気に入らん!!
なんだ、ちょっと形勢不利になるとすぐ心臓を砕こうとしやがって、このヘタレ野郎! そのおかげで周囲がどれだけ迷惑したか、わかってんのか。
ここで再び心臓を砕いても、もう一度心の欠片を集めて、るうちゃんを取り戻す、とかカッコいいこと言ってたけど、誰がやるんだよ、誰が。自分でできないんだろう? またあひるちゃんやふぁきあに迷惑かけるつもりだったのかよ――――ッ!
しかものんきにあひるちゃんとふぁきあの目の前で、愛の告白の末チューか。ハハッ、まったくおめでたい。
お前みたいなヘタレ王子は、さっさとお話の中に帰って、お姫様と永遠に乳繰り合ってろ!二度とお話の外に出ようなんて思うなよ!大鴉がまた復活してお話の外に飛び出していっても、お前だけは出てくるな。迷惑だから。
自分の不始末を自分自身でぬぐえないような甲斐性ナシは、永劫の幸福の檻の中にいりゃいいんだ。いいな、わかったな!!

あー、すっきりしたっ!!

犠牲、犠牲とは

2003年3月26日
米、英の兵士に犠牲が出始めて、それぞれの国内に反戦ムードの高まりが懸念されています、んだそーですが。

戦争って、そういうもんなんじゃないんですか。
犠牲の出ない戦争なんて有り得るのか?それとも、実際に犠牲が出なきゃわからないのか?
なんか、最近米が外国に軍隊を派遣するたびにこういうニュースを聞いたような気がする。いい加減犠牲が出る前に気づけよ。兵隊さんは戦争しに行ってんだよ。破壊と殺戮のために。
米や英の偉いひと達は、いったい国民の皆さんにどういう説明をしてるんだ。戦意をあおる演説ばかりしたって、だまくらかせるのは最初だけ。自国の軍隊に犠牲を出してまで他国に干渉するだけの理由をちゃんと説明できてんのか?犠牲が出始めて反戦ムードが、なんてもう、今更何言ってんだよ、もうちょっと真面目に戦争しろ、と言いたい。

戦争になれば、死ぬのは敵だけじゃない、味方にだって必ず死ぬ人が出る。だから、戦争なんてしちゃいけないって皆言ってるんスよ、大統領。

戦争が

2003年3月21日
なんか言いようの無い無力感を感じる・・・。
超大国の振りかざす「正義」に太刀打ちできるすべなんて無いのかなあ・・・。
読売新聞の社説に「戦争はイヤだなんて感情論で語るべきではない」とか書いてあったけど、所詮他人事だと思ってるからそんな「理性的」なこと言ってられるんじゃないの?と思う。
ああやって、強引な力技で押し切るなんて前例を残したら、同じことを何度でもやってくる可能性だってあるじゃないかー。次にどこの国が米の「独自悪認定国」に指定されるかわからないんだし。
自分の住んでる国が、米の国益を侵す存在だと認定されて標的にされたとき、それに対抗する手段なんて無いんだ、って考えると、なんて恐ろしいことだろう、って思う。
そんな戦争の巻き添えになって死んじゃう一兵卒や市民の皆さんが一番気の毒。言いようのない嫌悪感と疲労感を覚える。

さよなら金髪さん

2003年3月4日
井上瑶さんが亡くなってしまった。
何を書いても、ちょっとこの心境は表現できなそう。

ガンダムを最初に見たとき、セイラさんの声はいままでに聞いたことのない声だ、と思った。
甘くない硬質な女性の声。クールな声ってこういう声なんだって、初めて知ったんですな。
だから、今流行りの声優さんがどれだけクールでカッコ良いかともてはやされようと、オバちゃんとしてはそれにうなづきつつ、「しかしセイラさんにはかなうまい」と心の底で思ってしまう。
それぐらいインパクトのある声だった。

それが失われてしまった。
わたくしのある価値観を不動のものにしたあの声が。寂しい。

ご冥福をお祈りします。
いまだに事実を受け止めきれない自分自身を哀れみつつ。

武しゃん

2003年2月23日
バガボンドの武しゃんとおつうが好きだと言いながら、大河ドラマも毎週見ているワシ。

ずーっと気になってるんだが、なぜ米倉お通はあんなに色黒なんだ?地黒ってワケじゃないよねえ?芸能人なんだし。田舎出身の娘らしく、日に焼けた風にしてんのかな。イヤ、別にいいんだけど。ほんとは良くないけど。

なんだかんだ言って見ちゃうのは、やっぱし新之助武蔵を見てると面白いからだろうと思ふ。面白いんだよね。なんか。テレビ役者と違う芝居が見れて、かえって新鮮に映る。
読売新聞のテレビ評に「歌舞伎風の見栄を切ってるような芝居に見えるのはちょっとどうか」とか書いてあったけど、てんで的外れな批評だと思う。
歌舞伎役者がテレビ用の小さい芝居をするのが見たいのかと問い詰めたい気分になる。そんなんなら、そういう芝居をする役者を連れてくればいいので、そもそもそういう芝居を期待して歌舞伎役者を起用したわけじゃないんだろうし。
かといって、細かい芝居ができないワケでもないんだよね。「お通に会いたいなあ」という気持ちを口に出すことはめったに無いんだけど、顔を見てれば何を思ってるか判るってそれなりのモンだと思うし。
しかし例の件が発覚してから、なんか無心にドラマを見れなくなっちゃったのはちょっと悲しい。今週は好きな女のことを石舟斎に聞かれる場面があったんだけど、どうも生暖かい笑いが口に浮かんでしまうのはワシだけだろうか。いやまあ、いろいろあるにせよ当事者同士で結果が出てる話ならそれでいいんだと思うので、別にけしからーん!とかいうわけじゃないんだけどさ。それにしても、誰か歌舞伎役者に避妊の方法を教えてやれや、とちょっと思う。染五郎といい、赤ちゃんはどこから来るの?って指南してくれる奴はいないのか、と。モテるんだろうしさ。なんだかんだいって。

でも、今回は仲間ちゃんや宮沢りえちゃんも出てるし、又八は何度騙されても懲りないバカっぷりが可愛いし、見てて楽しい。現在はりっぱなスレ違い中だけど、いつお通と再会するのかなあとか考えるとやっぱりわくわくしてくるし。原作読んでないんでどうなるんだかわかんないから、想像する楽しみがある。巌流島の決戦ってどこらへんで出てくるんだろ。この一騎討ち自体も、大名に仕官するためだったって、こないだNHKで言ってたけどなんだかそれじゃあつまんないなあ・・・。天下無双の剣術使いとして孤高の人生を、と思ったり、森鴎外の「ぢいさんばあさん」みたいな老後を送ってほしいなあ、と思ったり、心は千々にみだれるのであった。

グインの行方

2003年2月5日
ええ、行方。
前は読んでた。面白かったよ。5冊くらいづつまとめて買って読んだこともあったっけ。懐かしいなあ。この話が完結するまでは、死ねないとまで思ってたこともある。が。

今は読んでない。文庫買わなくなってからもう数年経つが、最後に買った数冊も買うだけ買って、実は読んでなかった。積読?

いつ頃からかな。ヘンだと思い始めたのは。
イシュトヴァーンがモンゴールにうまく潜り込んだころからかも知れない。
いくら新興国とはいえ、どこの馬の骨ともわからない怪しげな男を、建国当初からの廷臣たちが賞賛するばかりで、疑いを持つようなそぶりすらない。ありえない、よねえ。

カメロンが沿海州のヴァラキアだっけ、そこを出奔してイシュトヴァーンのためにモンゴールの将軍になる、というのなんて極めつけ。政治ってもんのシビアさをまるで無視したこの展開。おお、なんという・・・。
そもそもイシュトヴァーンって、己の奸智と才覚だけで国一つを手に入れてやるってんで生まれ故郷を飛び出していったんじゃないのか? それがいつのまに、やさしいオッサンに見守られていなくちゃ安心できないようなヘタレ野郎になってしまったのか。今思えば、愛は愛でもスミレ色の愛のためだったのね。ハハ。

イシュトヴァーンが先に「儚げ」になりだしたんだっけ。ナリスは足をちょん切られたあとかな。とにかく、生まれや育ちは違っても野望に突き動かされて生きてきたこの二人が、ことごとく「庇護欲をそそる儚げなヒロイン」へ変貌していくのを目の当たりにして、もうダメだと思ったんだった・・・。

アタシはね、夢見てたですよ。
血刀を下げたイシュトヴァーンがパロの王城に土足で踏み込んでくるのを。そして、リンダを奪われるまいと立ちはだかるナリスを切り伏せ、血まみれの手でリンダをモンゴールへ連れ帰る、という幻想を見つづけていた。
ゴーラの王に成り上がったイシュトヴァーンが、用済みとばかりにアリを片付けたことをきっかけに凋落し落ちぶれていく姿を見るのを。イシュトヴァーンが嫌いってわけじゃなく、イシュトヴァーンが死んで、リンダがグインに嫁ぐところでこの物語は完結する、とずーっと思ってきたわけだ。
で、そんな幻想を見つづけて見つづけて、それが本当の幻に終わりそうだと思ったとき、アタシの中のグインサーガは未完の大作としてある意味完結してしまったんだった。あー・・・。

現在のグインサーガは、何を生み出すことも、かつてはあれほど熱望していたノスフェラスへの道行きをかなえることも無いままナリスは死に、次の巻ではお葬式だそうで。精々悼んでやってください。
いったい彼は、グインサーガに何をもたらす為に創造されたのか。真実の愛を体現するため、って言うんじゃあるまいよ。ましてあんなハンパな愛のため、なんて言われちゃナリスも死んでも死にきれまい。
物語を引っ張る重要な「脇役」だと思ってた。ああいうキャラを惜しげもなく使い捨てるからこそ、大河小説に厚みが増すんじゃないのか。騒乱のタネを蒔くだけで刈り取ることもできないまま死ぬことを許されるような、そんなハンパなキャラクターでしかなかったのか。そうじゃない。少なくともリンダと結婚したあたりまでの彼はそんなんじゃなかったはずだ。今はただ、かつて存在した「永遠に満たされない野心家アルド・ナリス」の死を悼むばかり。本編で死を迎えるだいぶ前に、彼は既に死んでいたんだけど。

ついでに、作者によるセルフパロディも同人誌の形で公表されており。しかもその内容を正史と呼んでるそうで、もう何を悲しんで良いやらわけわからん。いったいグインはどこへ行くのか。ここまで逸れた話のオチをどうつけるつもりなのか。
別の意味で、「この話が完結するまでは死ねない」。

戦闘妖精

2002年12月22日
雪風(改)を読んだらなんだかよくわからなかったので、神林氏の他の本も読んでみただが、結局解ったのは「戦闘妖精・雪風」が一番内容のわかる本だった、ということだった・・・。

あくまで私基準限定のことなんで、神林好きの人は怒らないでね。
だれも読んでないと思うけど。

深井零って人は、別にニヒルってわけでもないし、クールってわけでもなし、しゃべったり笑ったり怒ったりする普通の人だ、と思う。ブッカー少佐は友人だ、というし。でも、ブーメラン戦隊には「何かの間違いで人間になってしまった機械」しかいない、という。うーん・・・。
それでもやっぱり決定的なのは、深井氏にとって一番大切なのは、裏切られたら生きていけないくらい大事なのは、雪風の方なんだろうなあ。
でもそんな人間、めずらしくないよね。人間以外の存在にしか心を開かないなんてさ。
人間の感情の機微には全く関心を払わないくせに、雪風の行動の意図は気になる。だけど、脆弱な肉の身しか持たない人間は、自己保存という至上命題を全うしようとする鋼鉄の機械にとって、お荷物以外の何者でもなく、それに早いうちから気が付いていた深井氏はいつか、自分と雪風との蜜月期間の破局が来るだろうって予測をしていたはず。実際、それを何より恐れていたみたいだし。
特殊戦のパイロットが「何かの間違いで人間になってしまった機械」なんて評されるのは、任務そのものの非情さのせいなんだろうけど、人間に対する冷酷さとは正反対に、機械に対する愛着はちゃんと持っている、という点では十分に「人間」のはずなんだよねえ。

っつーか、そうじゃないんだ。
雪風はそういう話じゃなかったんだ。

あー、なんと主旨のまとまらない日記だ・・・。このまとまらない状態のまま、次回へ続く。

手柄顔で

2002年10月26日
昨日のフジテレビの、独占インタヴュー番組とやら。

・・・なんて品性が下劣でバカなんだろうと、ほとほとあきれ果てた。
何が報道特番だ。あんなものが、報道機関の役割なのか。
殺人事件の被害者の家族に「今のお気持ちは」なんて質問をするワイドショーと同じじゃないか。バカだ。本当にバカだ。

女の子の方に日本のじいちゃんばあちゃんに伝えてほしいことがあるっていうなら、女の子に手紙でも書いてもらって、あの夫妻だけに届けてあげればいいじゃないか。家族の間だけで話されるべきことを、無神経に世間に公表するあの思いやりの無さは一体何なんだ?
年端もいかない女の子にテレビカメラの前で話をさせて、それが何だって言うんだ。事件の解決の役に立つのか?
情けないことに、あの番組はこの件に何の責任も持ってない女の子を政治的に利用する、あの国の片棒を担いでいるに過ぎないんだよ。しかも、それを手柄顔で見せびらかしてやがる。
最悪だ。犯罪的と言ってもいいくらいだ。

あの国が、なぜあのインタヴューを許したのかは自明のことのはずなのに、スクープだ独占だ高視聴率だ、なんて浮かれてはしゃいでいるバカなテレビ局に、報道機関としての良識や見識は無いのか。

同じインタヴューを撮るなら、あの国の政府高官のインタヴューでも撮って来い。それが出来ないってんなら、もうちっとまともに現在の状況を分析しろ。それも出来ないってんなら、報道なんて止めてしまえ。

いままであんまり意識したことは無かったけど、これほどマスメディアの堕落というものを思い知ったのは、初めてだ。

HP

2002年7月25日
いや、ハリーポッター・・・。

とうとう買ってしまったザマス。
本はもちろん、DVDも買ったわ。

どうでもいいけど、映画の子供たちはなんてかわいいのでしょーか!!
本やらDVDを買ってしまったのはひとえにそのせいなのよ。
困るじゃないの、まったく。

・・・だけど、面白いんだけど、この話ってなんかハナもちならない雰囲気があって、最初は好きになれそうもない、って思った。
あの、本人が意識して何かしたわけでもないのに、誰からもちやほやされる、ってところ。特に冒頭なんてそうだったから。
それに、なんか魔法使いが普通の人たちに対して優越意識を持ってるぽいニュアンスもあったんで、これもなんかいかがなものか、って気がした。

「平凡な人間だった僕」が実は「選ばれた者」だったなんてえのは、児童文学だけじゃなく、創作小説の定番モチーフのひとつだけど、ハグリッドが11歳の誕生日を迎えたハリーを連れに来たとき、「有名だ」なんて連呼したり、「おまえのようなコチコチのマグルに」なんてわざわざ言わせたりする必要はないとおもうんだけど。
自分の才能を試す機会を奪う権利は誰にもない、くらいの言葉で十分でしょ?

そもそも「マグル」って名称自体がイヤだなあ、と思って。
もうこうなるといちゃもん付けてるのと変わらないなあ(笑)。

でも、好きだ。ハリーポッター。
ヴォルデモートを掌底アタックで撃退するハリーの実力ってどんなんだか、3巻まで読んだ今でも未だによくわからんのだが、底意地の悪い同級生とか親友たちとか、いろいろ楽しいし、やっぱり先が気になるし。
とりあえず、4巻(っつっても2冊セットらしいが)が早く読みたいッス。
映画の二作目も。でも男子たちは既に声変わりが始まってるっぽくて、チョトさびしいオバちゃんでした。

殺!

2002年6月12日
田中芳樹の中国モノを読んでると、戦闘行為に及ぶに至っての掛け声に「殺(シャア)!」という言葉がよく出てきます。
そんな気のする今日この頃。

 安彦良和先生大好評連載中の「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」を読んだらアニメの方も見たくなって、こないだっからビデオ回しっぱなし。
そしたらついついDVDも欲しくなって、映画版特別編たらいうのを3巻大人買い。評判悪いらしいね、DVD。
 っつーか、なんでアフレコしなおしなんてことをしなきゃいけないんだよう。20年だぞ、20年。声優さんだって、20歳分年とってんだぞ!男のほうはあんまり声変わんないからまだマシだけど、女性の方は・・・。特にフラウ・・・。辛いなあ。

 それはともかく。

 何度見てもいいんだよねえ。ガンダム。
 昔は「あいたた・・・」と思いながら見ていたアムロの駄々っ子ぶりも、今見ると、なんだか可愛く思えてくるから不思議だなあ。いろいろ理屈つけて文句言うのも、自分を守るのに精一杯だったからなんだよねえ。それが物語も終盤になると、周囲の士気をコントロールするようなこと言うようになっちゃって、オバちゃんちょっと淋しかったり・・・。

 ガンダムの魅力っていろいろ語られて来てるけども、ロボットヒーロー物に良くありがちな「戦い終わっての爽快感」が無いというところにもあるんじゃないかなあ・・・とか思う。
 ホワイトベースが常に追われる立場にいたっていうのもあるんだろうけど、敵をいったん追い払ってもそれは本当に一時のことで、いつまた別の敵が襲ってくるかわからないっていう焦燥感にいつもさいなまれているし、敵も味方も盛大に死んでいって、とても勝利をよろこべるような単純な結末にはならない。意外とそういうところが却って、登場人物たちの心情を見てるこっち側に引き付けるのかもしんないス。

 それにしても、番台とかいうオモチャ屋が続編を作らせようなんて言い出しさえしなけりゃ、ガンダムはあの感動的なラストを経て完結したまま終わってたはずなのに・・・。
 そりゃ、宇宙移民者と地球居住者との不公平は解決しないまま終わっちゃってたけど、一応の答えはララァとアムロとの対話の中から導き出されていたし、続編ではそこを是正しようとする人たちを描こうとしたばっかりに、却って解決しようのない泥沼にはまっちゃうハメになったんじゃないのかね。
 どうせ続編やるなら、U.C.0080から50年後とかに設定してやってくれたほうがまだマシだったよ。

 そんなわけで、わたくしのガンダムは「機動戦士ガンダム」1作で終了しておるのだ。続編?そんなものはない。あってもそれは、ガンダムという名を冠しているだけの、別の作品だし、同じ名前のキャラクターが出ていたとしてもそれは別人。
 あの「脱出」の美しいラストを、下心ありありの薄汚れた商売人の手に汚されてなるものか。

 そういう気持ちをこめて、今日の日記のタイトルは「殺!」。
 テレビ版のアイキャッチでも言ってたじゃないか。
 デデデーン、デデデデーン・・・シャア!

もほーはん

2002年4月18日
 連続殺人の話なんで、グロテスクな表現とか底知れぬ悪意にぞっとさせられる部分もあったんですが、一番怖いなあと思ったのは、この事件の真犯人が一番最初に殺したのが実の母親で、その死体を自分の家の庭先に埋めていた、っていうことが判る最後の部分でした。その後に起こした事件の被害者も次々と庭に埋めていってるんですが、その手口の発端になったのが母親を殺した最初の殺人だったというわけで。
 作中で起きる連続殺人の犯人は一見とても頭が良く、人当たりも良い好青年です。その一方、凄まじいほどに利己的で自己顕示欲も強く、凡庸を嫌うという裏の顔を持っており、ある意味子供の持つ最もイヤな部分をそのまま残して大きくなってしまったオトナ子供のような人物なんですね。そういう面からも伺い知れる、呆れるほどの思慮のなさと残虐さの取り合わせがとても怖かったっていうんですかね。うまくいえないんですが。
 それまでは普通に読めてたんですけど、そこ読んでしまった後はなんとなくトイレに行くのも怖かったりして(笑)。子供かっつーの。

不心得者の日記

2002年3月30日
非常に不心得とは存じますが、ありがとうMX!

これが無かったら今ごろはまだ、ヒラコーの過去作品とかぜんぜん読めなたったよ。ヤフオクじゃあ、雑誌数ページの作品に数千円とかいう法外な値段つける欲かきもいるってえのに、MXならタダだもんなあ・・・。気前のいい人ありがとう。ヒラコーごめんなさい。再販されたら絶対買うから・・・。

っていうか!
ヒラコーの作品て、今まともな本屋さんに行っても買えるのはヘルシングぐらいなんだもん!!どういうことデスカ!?ブックオフにもまんだらけにも売ってなかったし〜。
ガンマニアとか、アレまともに連載してもらって単行本にしてくれ!面白いのに〜。子供は見ちゃいけませんマンガだけど。
ヘルシングの番外編は描いてくれているみたいだけど、ガンマニアは無理なのかなあ・・・。とほほほお・・・。

HELLSING!

2002年2月28日
なんかこう、お礼を言いたくなるような漫画に久しぶりに出会えたような気がしまス。
誰にって、作者さんとか出版社さんとかその作品に携わってる全ての人に。

ええ、「HELLSING」です。ヘルシング。少年画報社ヤングキングアワーズ連載中。現在隔月掲載なんだそうで。それも已む無しと納得できるほどのアレです。待つ身はつらそうですが。

いろいろご意見おありでしょうが、あれだけのハッタリをかます才能だけでも大したもんだと思うのざます。しかもありがたいことに、台詞廻しも巧妙と言うか独特と言いましょうか、どっからそんな言い回しをひねり出すんだ?って聞きたくなるくらい印象的なんだこれが。

そんなわけで、昔描いていたというエロ漫画も読んでみたいと思い、こないだは老体にムチ打って渋谷くんだりまでひさびさにでかけたけど、やっぱりというかがっかりというか、さっぱり売ってなかった。ふん。さすが絶版なだけはある。今度はブックオフにでも行ってみようっと。

そんなわたしが、お気に入りなのは、予想通りというかなんというか、ミニスカポリス、セラス・ヴィクトリア嬢とジジィウォルターだったりして・・・。

とりあえず今最大の関心事と言えば、4巻にあった、「聖餅痕の消えた彼女」とは一体ダレなのか?ってことなんですけど・・・。ブラム・ストーカーのドラキュラだと、ミナ・ハーカーって人らしいんだけど、さて、ヒラコー風味になるとどうなるのか、とても楽しみだったりして。

今日はがんばった。この調子で作文も書けたら良いのに。
それは無理。


気が付いたら

2001年12月31日
終わっていたうちう戦艦トーヤマ。

なんかもう、沖田艦長の「地球か・・・。何もかもみな懐かしい」という台詞を聞くためだけに見ていたような気も。
っつーか途中で、見るの忘れてたりしてちゃんと見られなかったヨ・・・。かろうじて、森雪さんの驚異的な復活場面は見られたけどさ。

しかしナンですな。ヤマトの主人公は古代くんではあるんだけど、沖田艦長でもあるんでしょーなあ。なんて今気が付いたです。トホホ。

うちうせんかん大和

2001年12月26日
WOWOWにて絶賛放映中につき視聴。

今考えると設定自体に無理があるような気も。
すなわち「補給はどうすんだヨ」。
メシ、弾薬をはじめとして、そもそも1年間も補給無しで29万6千光年だかを往復するなら、余計な人員も乗せられないだろうし、そうすると戦死者が出るたんびに欠員が出て、そのうちヤマトを動かすことだってできなくなっちゃうんじゃないのケ?

でもそんなささいな疑問もあんまり気にならない、というか、ところどころツッコミを入れながら楽しめるのが懐かしのアニメ視聴のいいところ。
随所に垣間見られる森雪さんの無駄なお色気ショットといい、妙に熱血している古代君といい。富山さんの声の若いこと!!
波動砲発射のシーンなんて、やっぱ緊迫感あふれるとてもいいシーンだよなあ。幼いころのことを思い出すよ。手に汗にぎったものさ。

明日もがんばって見よう。

12/23の009

2001年12月24日
結論から申し上げると、「こんなヘタレな回でお互いの名前を呼び合うことを望んでいたわけではない」という感じでしょうか。
このあたくしが、フランソワーズの姿から目を逸らす日が来ようとは信じられません。廃墟っぽい教会のバルコニーらしきところで踊る003。ヘタレです。あまりにも。あまりの痛ましさに、目を逸らしてしまうわたくし。しかし009は偉かった。そんな003の姿にも萎えず、懸命に彼女を止めようとする。これが愛というものかしら。そうに違いない。

出だしは最高だったッス。
思い出探しにパリへ赴こうとする003を小型船で送っていく009。
「いきなりツーショットですか?!」テレビの前のわたくし狂喜乱舞。
どこだか知らんが、その辺の海岸で003を船から下ろすため、彼女の体を支える009。ここらあたりでも激しく萌え。「楽しんでくるといいよ」という台詞は、なんだかんだいって気が沈みがちな003を元気付けるために言ったんじゃないかと思うだよ。その心意気や良し。

夜の公園で、旧友のナタリーさんと出会う003。このあたりからだんだん怪しくなってくる。兄貴がでろでろにとろけて行くところまではまだいいんだけど、ナタリーさんが執拗に「踊れ踊るのだ」と強要しだすあたりからだんだん飽きてきて、もうちっとましな展開の仕方はなかったのか?と考えてしまうなど、ちょっと気が逸れてくる。

シリーズ通して言えるような気がするんだけども、どうも脚本が練れてないというか、消化不良のハナシが多いんじゃないかと思う・・・。週刊アニメだから時間ないのはわかるんだけどさ、せっかくの009なんだよ〜?頼むからがんばってくれよ。

そんなこんなで、まあなんとなくとってつけたようにお互いの名前を呼び合う93。聞いた瞬間は正直言ってあの桜井声と雪乃声に思わず憤怒の念も瞬滅したけども、その後の展開にまた萎え。兄貴の飛行機の幻影の使い方だってどうにかならなかったのか!と思ったりなんだり。
おまけにあの幻を見たこと自体、ブラックゴーストのちょっとしたイタズラだってか?!
悪の組織がそんなに暢気でどうすんだ。もうちっと真面目にやれっちゅーの!!

それでも、次に93がお互いを呼び合うときにはコードネームとファーストネームと、どっちを呼ぶのか内心とても楽しみだったり。いや、コードネームでもぜんぜんかまわないんだけど。単なる興味としてですね。楽しみです。

しかし・・・。週刊アニメってつらい。

12/16の009

2001年12月17日
今回のタイトルは「オーロラ作戦」だったはず。009だってそう言ってた。
なのに新聞では「破壊せよ!」の文字が。どないやねん読売新聞。んで、本編見てみると、やっぱりタイトルは「オーロラ作戦」だった。テレビ局の人が間違えたのかな。これでいいのか、テレビ東京。

今回のツボは、007がようやく皮肉屋っぽい個性を発揮してくれたよーな気がしたところ。いままでギャグパート専門だったからなあ。
あのオカマの司令官もわたくし的にはなかなか良かったです。お笑い担当なのかと思ったら、微妙にサドっぽい怖さもあるキャラだったし。最期はなんだかやっぱりお笑いっぽかったけど。

マッドマシンM−1号ってえのは、兵器に効く機械なんだそうで。他の野郎どもはともかく、003が苦悶しているところを見るのは、ちとつらかった。ほんとに苦しそうだったんで。でも簡単に壊れすぎ。穴掘られただけで壊れてどうするよ。スカさんに怒られるよ。

それにしても、あのシンシアの兵器嫌いとサイボーグである009の後ろめたさがもたらす気まずさってのがあまり表現されていなかったような気がするのはすこし残念。
でも、思いのほか009の博愛ぶりが抑え気味だったのは喜ばしかった。やっぱ009には003でしょ!

来週は003がメインの「幻影の聖夜」。ぐは〜、楽しみ。でもまだ名前は呼ばなくていいよ。

12/9の009

2001年12月10日
相変わらずスカールアナゴ君の気合のこもった演技はすんばらしいです。なぜか「ご勘弁を」と謝りたくなってきます。

サイボーグ諸君の旅立ちの場面。
ギルモア博士の後ろに立つ001を抱いた003と009。
まるで若夫婦のようではありませんか!!そういや原作にも交番のおまわりさんに「最近の若い夫婦は」とか言われる場面があったけど、そんな些細なことでニヤニヤしてしまった。

またしても今週もなにげに008大活躍のような。いや大いに結構です。岩田008めちゃカッコいいっす。アニメ化される度に男前になっていく008・・・。もしからしたら原作モードのままだと何かと規制がキビしいのかもしれないけど、なんかこう知的でスマートで、優しげで惚れ惚れします。岩田声がばっちりはまってますな。ナイスキャスティングかと思われます。

今週の93は、さっきの若夫婦ショットと音響魚雷に気絶しちゃった003をそっと抱きかかえる009かなあ・・・。ラストあたりで、生物実験の犠牲になっちゃった動物たちに涙を流す003を見やる009ってのがありましたが、003はあんまりメロウになって欲しくないス。大和ナデシコなんてのより、気の強いフランス娘ってのが好きだし、メロウなのは009ひとり居ればで十分だ(笑)。
どうでもいいけど、003は009以外のひととしゃべってるほうが楽しそう・・・。

まあそんなワケなんですが、今回のはところどころ目立つ不自然な静止画が気になった。っていうか、静止してないし。気のせいか上下に微妙にカクカクしてるような気がしてちょっと気持ち悪かった。せっかくいい作画の回なんだから、細部にまで気を配って欲しいところなんだけど・・・。

来週はとうとう009の華麗なる女性遍歴の始まる回っぽいですな。複雑な余韻を残しつつ、明日は憂鬱な月曜日。

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